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世界の先進5カ国の住宅サイクルを比べた時、
日本の住まいは最低の30年。
その理由は、実は断熱工法の違いにありました

1973年のオイルショックを契機に、世界的に省エネの気運が高まりました。建物を快適に保ち省エネルギーを促進するためには断熱はなくてはならないものですが、誤った使い方をすると、建物の寿命を極端に短くするばかりか健康問題をも引き起こしてしまいます。 実はこのオイルショックから、欧米諸国と日本の断熱の考え方の違いから別々の路を歩くことになります。
日本では工法上易しくコストも安い内断熱が取り入れられ、実に日本の建物の99%が内断熱で施工されています。
欧米諸国では様々な分野の専門家によって具体策がまとめられ、それ以来「外断熱工法」が当たり前になっています。その結果、日本の鉄筋コンクリート造り建物の耐久年数はおよそ30年。欧米諸国では80年〜140年の耐久性となっており、日本の耐久性は極端に低い結果になってしまいました。「内断熱」か「外断熱」か、この工法の選択の違いが大きな差を生んでしまったのです。

■ 外側の断熱層が建物を保護する外断熱工法
建物の耐久年数が長い欧米諸国ではあたりまえになっている外断熱工法では、断熱層が外側にあるので夏の日差し、冬の冷却に対し構造体の損傷を保護します。
例えば上図のような屋上コンクリートスラブにおいて大きさを5m×5mで拘束、温度差を30℃程度とした場合(真夏の無風の正午ごろは、スラブ表面では70℃、断熱材界面では約60℃にもなり、夜半には25℃近くまで下がる)このときにどの程度の熱応力(ヒートストレス、圧縮へ引っ張り応力の反復)が発生するのか概略計算すると約472.5t(約63kg/cm2)にもなります。
熱応力の反復作用は、コンクリートのクラックを誘発し、それが仕上げのひび割れなどを発生させます。表層のひびはコンクリートの中性化を促進する炭酸ガスや鉄筋などを錆びさせる水や酸素、酸、塩類をコンクリート内部に引き込みます。
また、寒冷地では凍結融解もあり、引張応力を担う鉄筋などの錆や体積膨張が引き起こすコンクリートの破壊が躯体強度の低下を招き建物の寿命を短くしてしまいます。外断熱の場合は、1/25程度であり、さらに断熱材が吸水性の低いものであれば熱の遮断だけではなく、外部の有害ガス類や雨水などからコンクリートを保護し、建物を長持ちさせることができます。

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